
Restart
第13章 【番外編】ある日の話
歩道橋に着いて、見つけた…女。
欄干の上に立つそいつは、ジッと下を見つめてる。
飛ぶ…
そう思った。
だから極力明るく、軽い感じで声を掛けた。
ほんの僅か、ピクッと揺れた肩。
説得したって、死にたい人間がそこから降りて来る訳ねぇのは分かってるから、軽めに話し掛けたのに。
バランスを崩し道路へ傾く女を見て、咄嗟に駆け出し腰に腕を回した。
細…
見た目で十分細く見えた女の腰は、それ以上だった。
ちゃんと食ってんだろうか…
引き上げた身体は、吃驚するくらい軽い。
眉間に皺を寄せた女。
初めて見掛けてから一ヶ月。
漸く顔を見た。
心臓が、ドキドキしてる。
不快感丸出しな女。
それでも、兎に角綺麗な顔立ち。
ゆっくりと、怯えさせない様に近付き頭に手を乗せ撫でて。
俺は背を向けその場を離れた。
心臓が壊れそうな程、ドキドキしてる。
頭に乗せた手を見つめて、情けない事に微かに震えてると気付いた。
マンションに帰って、思い出す彼女に触れた感触。
腕を回した腰の細さ。
なのに、女特有の柔らかさ。
もっと、触れたい…
そんな思いが込み上げた。
翌朝。
やっぱり歩道橋に居た。
昨夜と同じ様に軽い雰囲気で話し掛けた俺。
夜とは違いハッキリと見える彼女の顔は、やっぱりとんでもなく綺麗。
肩までの真っ直ぐな髪がサラサラ揺れる。
カラオケに連れて行ったのは、兎に角二人になりたかったから。
掴んだ手首の細さに、分かってても驚く。
ボックスの個室で抱き締めた瞬間。
身体中が溶けてしまいそうなくらい、堪らなく心地良い。
ふわり香る髪の匂いだけで、俺はイケる気がした。
初めて抱いた彼女…チエはやっぱり想像通り処女。
とんでもなく綺麗な身体に、俺の興奮は止まらない。
痛みに悲鳴を上げたチエに、申し訳ない思いでいっぱいで。
処女を脱したばっかなのに…
直ぐに二度目でとんでもない喘ぎ声を上げるチエに、俺の興奮が止まらなかった。
女と生でヤッたのは初めてだ。
その所為か…こいつの感度の所為か。
経験した事ねぇ気持ち良さ。
終わった後、腕の中で気持ち良さげに眠るチエにキスをする。
やっと…
手に入れた。
絶対に、離さねぇ。
守るから。
何があっても、絶対。
頬を撫でると綻ぶチエの表情。
また、そっとキスをした。

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