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第11章 幸福と不安は隣り合わせ


仕方なく参加した忘年会。
チエもまた同じ日に忘年会だって言うし、つまんねぇから出る事にしたんだけど。

やっぱやめときゃ良かった…

仕事もそこそこにして倉庫内を片付け、工場の大掃除をした。
綺麗になったその場所で、今年最後の仕事納めがあり、そのまま忘年会。

毎年恒例でバーベキューらしい。

寒いだろ…って思ったけど、ジェットヒーターがあるからって雅が笑ってた。

事務員数人が買い出しに出掛けてるらしく、工場の男たちで炭を起こした。

社長「今年も一年、本当にお疲れさん!…来年もよろしく頼むな?…乾杯!」

「「「乾杯♪」」」

ここの整備工場には、俺と和に雅。
達也さんと土屋のおっちゃんの5人。
もう一人居たけど、年も年だし腰を痛めて辞めた。

達也「チカがよく参加したよな(笑)」

雅「本当♪直ぐ帰ると思ってた(笑)」

和「だってねぇ?…向こうも忘年会じゃ帰ったってつまんないもんね?」

和も彼女がチエと同じ忘年会に出てるから、参加する事にしたらしい。

酒も飲めねぇ…
チエも居ねぇ…
つまんねぇ…

ノンアルコールを飲みながら、肉を摘まんでた。

萌香「パパァ♪ただいまぁ♪」

社長「あぁモカ♪お帰り♪…何だ、今日だったか?帰ってくるの」

萌香「そう言ったじゃん♪…皆さぁ~んお久し振りでぇ~す♪…あ、和くん久し振りぃ♪」

何ともテンション高めの派手な女が入ってきた。
"パパ"って事は…

和「…ハァ…帰って来るの知ってたら参加しなかったのに…」

雅「フハハ(笑)…もう遅い(笑)仕方ないね(笑)」

「…誰だ、あれ」

雅「社長の娘、モカちゃん(笑)…和の従妹♪」

「……意外だな」

雅「ね(笑)?…誰に似たんだろうね(笑)?」

そんな話をコソコソとしてた。
オヤジさんと話して、達也さんたちとも親しげに話した娘とやらは、雅を見つけ駆け寄り…

萌香「え…ちょっと誰っ?超格好いい人居るんですけどぉ♪」

雅「あー!駄目駄目!…この人は奥さん居るからねっ?」

和「そうそう…残念でした」

萌香「はぁ?関係ないからぁ♪今時そんなの気にしてたら良い男なんて掴まえらんないでしょっ♪!」

嫌な予感満載の俺。

近付いて来た娘は香水の匂いがプンプンしてる。
立ち上がり掛けたけど、遅かった。

ガシッと腕に抱き付かれ、俺は渾身の力を込め引き剥がす。

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