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第10章 当たり前を守る為


本当に、本当に綺麗だった。

お姉ちゃんの真っ白なドレス姿。
背の高いお姉ちゃんは本当に、素敵。

「…綺麗だったなぁ…ね♪」

智翔「ん?あぁ」

「え、何か感情ない」

智翔「…仕方ねぇよ。絶対本音言ったら怒るだろ?」

「…何?」

智翔「…」

「ねぇ…チカ」

智翔「絶対ぇお前の方が綺麗だった」

「…」

智翔「ほらな?だから言ったろ(笑)」

真顔でそんな事言われて、予想外の答えに固まっちゃった。
だって、絶対お姉ちゃんの方がスラッと背が高くて綺麗だって思ってた。

母「フフフ(笑)…どっちも綺麗だったよ♪チエちゃんはチエちゃんの魅力♪美奈には美奈の魅力がある♪…ね?」

智翔「あ?…あぁ」

式場の席に着いたあたしたち。
他の席にはお姉ちゃんとブライアンの友達ってお母さんが言ってたけど…

「ブライアンさん、ご両親いらっしゃらないのかな?」

智翔「あー…そう言えば」

母「彼が高校に入る前に事故で亡くなられたんだって。お兄さんと二人らしいのよ」

そうだったんだ…
それでもあんなに明るくて優しい人。
あたしなんかとは大違い。

「何か、凄いね…辛かった筈なのに、明るくて…」

呟いたあたしの頭を撫でたチカ。
優しく微笑んでくれた。

お父さんと腕を組むお姉ちゃん。

ゆっくり歩いて来るバージンロード。
思わずチカの手を握った。

やっぱり、綺麗。

お父さんも、少し緊張気味みたいだけど、凄く格好いい。

「…お父さん、格好いい♪」

呟く度にチカが笑ってた。

誓いを宣言した二人がキスをして、拍手が響き渡る。

綺麗で素敵な式だった。

J「美奈さんのご家族ですよね?…挨拶が遅れました。ライの兄のジェシーと申します。」

「あっ」

智翔「…あ」

母「何?どうしたの?…ごめんなさいね?初めまして、母です」

J「フハハ(笑)…お二人は初めましてじゃなかったですね(笑)」

昨日、トイレの前で会った男性だった。
チカと繋いだ手に、力が入った事に気付く。

クイッと引いた。

智翔「……美奈の弟、チカです。こっちは妻のチエです」

「昨日は、ありがとうございました」

J「可愛らしい方ですね♪」

久し振りに、チカの雰囲気がピリッとする。
この雰囲気が、ちょっと怖いけど…実は好きだったりする♪


式場を出て、披露宴会場に向かったあたしたち。

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