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Living with Simone アイツと暮らせば

第15章 あいつの過去

「母性的な愛?ミカなら見放さないでくれるって思ってるのかも。」

脂っこそうなエビのフィットチーネを食べながら、アルが笑った。

「いやいやいや。大手を振って見放すよ?突き放すよ?あれでも足りないって、やっぱさ、おかしいんだよアイツ。」

ミカはワインをグビグビと飲んだ。
ええ…アレックスの驕りですからね。

「兎に角、あいつが一番嫌がることを教えて欲しいの。」

傾向と対策はしたけど、
ポリスを呼んだのに、
まだ来るなんてさ、どーゆー神経よって。

「うーん。嫌がることねぇ。親戚を呼ぶことじゃ無い?相当嫌ってるからね。」

アルは、考え込んだ。

「あーなるほど。だから留置所に入れられた時,親戚が迎えに来た事を根にもってみんなにぐちぐち今でも言ってるのか。」

アレックスが嬉しそうに笑った。

…納得。

「私たちは、取り敢えず親戚の連絡先を入手するべきだね。」

そうだそれが手に入れば、アイツをなんとか出来る。

「ああ。ちょっと待って…それなら知ってるよ。」

アルが携帯をゴゾゴゾと取り出した。

…でかした!東海道本線!

ミカもアレックスも早速住所と電話番号を控えた。シモーネに集る親戚だろうが、なんだろうが毒は毒で制す。

「ありがとう!凄い収穫だね。」

「ところで…ミカに可愛い友達はいる?誰か紹介して♪」

「へ?」

…てかちょっと待て。

「別に良いけど…アレックスの方が交友関係が広いし私よりも良いんじゃ無い?」

「ミカは呼ばれないってことだね〜?」

アレックスがとても嬉しそうに笑った。

…そう言う事だ東海道本線。言葉には気をつけ給え。

「えっだってさ、悪いけどシモーネと一緒にいるんでしょ?嫌だよアイツ面倒臭いし。なんか嗅ぎつけると男漁りに出没してくるでしょ?」

流石にシモーネと付き合いが長いだけあるな。

「ミカとワンセットなとこはあるもんな。」

アレックスは笑った。

…アレックスお前だけには言われたく無いんだけど?

アイツは付き合いは嫌いなくせに、顔を出しては、みんなを嫌な気分にして帰っていくパーティー・クラッシャーだ。


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