
ドSメイドは基本普通の子
第24章 フィギュア愛好家の魔の手!?
「また、物騒な話が出てきたな…」
その日は、心配だからと大平さんが私をアパートまで送ってくれている。
「…なんなんでしょうね…」
辺りはいつもと同じ帰り道なのに…なんだか変な感じもする…
「三ノ輪は大丈夫か?」
「え――――?大丈夫…ですけど…」
大平さんは「本当か?」と私の返答を怪しみながら一緒に歩く。
――――でも、私が直接何かされているわけではないから…なんとも言えない…
「しっかりしろよ?三ノ輪は抜けてる所があるから。この前も、色々と考えてたんだろ?皿、何枚割ったと思ってんだよ…」
――――あ…「すみません…」
私は一気に入ってきたオーダーをさばくのに必死でフロアでもキッチンでも皿を落として割ってしまったのだ。
「ちゃんと…バイト代から皿代差し引くぞ!ったく――――…あれでもオーナーの変なこだわりがあって…1個1個高いんだ…」
――――げげ…高そうなカップだと思っていたけど…やっぱり…
