
ドSメイドは基本普通の子
第24章 フィギュア愛好家の魔の手!?
――――それより…昨日、この近くで通り魔が出て…後輩の子が襲われたんですが…聞いてましたか?
「はい。警察の方が巡回にきましたから――――…」
店長は警察が来て話を聞いていったと教えてくれた。
「また、物騒になってきたので…遅くなるときは送っていきますから!」
――――そんな、気を使わなくても!私は大丈夫ですから!
「え~――――…店長って…エスパーなの?よく、無表情の和歌子と会話できるわね…」
「あ~!僕も不思議だったんですけど!“読心術”ってやつみたいですよ?店長…パネェッすよね!?」
カウンターにケーキセットを持ってきた寛太君が私たちを不思議そうに見ていた綾子にそう言うと、エプロン姿の寛太君を見て更に驚く!
「は?寛太君…ここで何してんの!?」
「フフフ…僕もここでバイトしてるっす!マリア様のそばにいたくて!」
綾子は「マジかぁ」と、言うと紅茶を飲んだ。
