
ドSメイドは基本普通の子
第19章 バレンタインの甘い罠
「いただきます…」
私は真っ赤なハート形のチョコを口に入れて歯で砕いた。
と――――中からトロっと液体が出てきた!
ウィスキーボンボンみたいな作りのチョコに一瞬ビックリしたが、チョコが口のなかで溶けると旨さが広がる――――…
が、キャラメルか?と、首をかしげる…
――――甘くない…
マコトさんや井手さんが言うような…キャラメルの味は全くしない。
「――――なんだろう…」
私は、中身がなんなのかもわからずそれを舐めたり噛ったりして…ゴクンとチョコを飲み込んだ。
「――――…可もなく…不可もない…高い味のする…チョコでした」
すると、「どこのだろうねぇ~」と、マコトさんが、パッケージを手に取り…マジマジと見て「げ…マジか…」と、慌てて蓋をした!
――――ん?どうしたんだろ?
「やばぃ…かも――――///」
――――どうしたの?マコトさん?
