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痴漢電車

第17章 番外編 町田百合



恭子「今日、帰り送ろうか?」

千佳「大丈夫、帰りは空いてるし明日は
一本早いのに乗るから」

恭子「わかった、でもまた何かあったら
言ってね」

千佳「うんっ」

尚輝「…」


これが寺田千佳、彼女との出会いだった
彼女も百合と同様に痴漢に遭い
悩み苦しんでいた


尚輝「…少し調べてみるか…」


痴漢で苦しんでいるならほっておけない
月島亘の捜査と平行し寺田千佳
彼女も調べる事に


尚輝「…」


痴漢被害者の一人として捜査を始めたが
まさか彼女も百合と同様
あいつに…


千佳「…っ」

亘「もっと…もっと声聞かせてよ」

千佳「っうう、ああ、ぁ…」

亘「…(笑)」


月島亘に痴漢されていた
決定的、痴漢行為を目撃した尚輝

彼女は恐怖心からか抵抗する事が出来ず
辛そうに体を振るわせていて
見ていられない


千佳「…だれ…かっ…誰か助けて…」

尚輝「…」


今、俺が大声を出せば彼女を助けられる
だけど声を上げる事はしなかった
声を上げず、ただ黙って
様子を見ていた


尚輝「…」


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