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痴漢電車

第17章 番外編 町田百合



尚輝「…」

男子「おい尚輝、早く着替えないと次の
体育の授業、遅刻するぞ」

尚輝「…今行く」


次の授業
古文ではなく体育だった

どうしても自分の手で手帳を渡したくて
彼女に嘘をつき尚輝は手帳を
ポケットに隠した


尚輝「…」


放課後、尚輝は一人で職員室へ向かった
もちろん落とし物の手帳を
亘に渡す為に


尚輝「月島先生、いますか?」

亘「どうした」

尚輝「この手帳、校内で拾ったんですけ
ど月島先生のって聞いて」

亘「良かった、今朝からずっと探してた
んだ、ありがとう」

尚輝「いえ…」


手帳を渡し
表向き目的は果たした
だけど本来の目的はこれからだった


亘「…」

尚輝「大事な手帳なんですか?」

亘「まあね、1ヶ月の予定が書いてある
から無くしたら大変なんだ」

尚輝「そうなんですか」


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