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好き心少なからず

第7章 答え合わせ~新田×二階堂~

ふぅんって…それだけかよ!?

「二階堂さんは」

「あ・や・ね」

一音づつ句切って、ニタッと笑う。

「この前はちゃんと呼んでくれたじゃない」

そう呼ばないと立ち止まってくれなかったからな!!

「絢音さんは」

「だから、『さん』も要らないのよ?」

両頬に手を当てて頬杖をつくと、僕を見上げるように覗き込んだ。

…言わせようとしてる…っ!!

「絢音…は何に出るつもりなんだ?」

言ってから、妙に恥ずかしくなってそっぽを向いた。

すると、絢音は

「なんでもいいかな。出来れば早く終わるもの」

何ともやる気のない答えだ。


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