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「しゃあねぇなぁ。俺も手伝ってやるよ」

二人を見かねたのか、柳瀬が声をかけると、工藤は眉を寄せた。

「柳瀬さんまで…」

「何だよ、その渋い顔は！」

ムッとして声を上げる柳瀬に

「いえ、いいですよ？」

工藤は眼鏡を指先でくいっと上げると、

「柳瀬さんのでっかい手なら、簡単に段ボールを切れるでしょうから」

そう言って、にたっと笑う。

「お前な、素直にありがとうとか言えよ」

「まだ出来てもないものに対して感謝をねだるなんて、どうかしてますね」

「…本当に可愛くないやつ」