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好き心少なからず

第38章 法事~曽根崎×二階堂~

「お前な、いる前提で聞くなよ」

するとタエは目をぱちぱちさせると

「あ…いないの?」

「悪いか?」

眉を寄せて、わざと凄みをつけてタエを見れば

「図書館」

アヤの一言に、心臓がばくりと音をたてた。

「はあっ!?」

アヤを見れば…余裕の笑みを浮かべて

「行ってたのって、それじゃなかったの?」

「な…っ!!」

二の句が告げられない。

戸惑う俺を見て、アヤはうーん…と唸ると

「大護と栗原くん…なかなか違うタイプなのにね」

そして、ふふっと笑う。

アヤ…お前、何を知ってるんだ!?

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