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好き心少なからず

第5章 悩み相談~八神×岸田~

ため息を一つこぼすと、先生の前にパイプ椅子を広げて座った。

じゃあ、アドバイスしてもらおうじゃないの!

「彼氏ではないです。まだ…片想いですから」

口に出すと急に恥ずかしくなって、俯いたまま目だけで先生を見れば…

あ。途端に晴れ晴れとした顔になったよ?

「何だ、そうか!!じゃあ、告白したいとかか?」

「言っても…相手にされないと思うので…」

「何だ?弱気だな」

そりゃあそうなるでしょうよ。

恨めしげに先生を見つめると、そんな私の気持ちに気付かないようで、さらっと聞かれた。

「相手、誰?」

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