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好き心少なからず

第29章 球技大会3(栗原)

俺だってそんなものを望んでない。

だけど…

「先輩は…俺が負けるから、応援してくれるんですか?」

「え…?」

「俺が可哀想だから?」

先輩の、猫みたいに丸い目が更に丸く見開かれる。

「あ、そういう意味じゃ…」

首を振って否定するけど。

じゃあ、どういう意味なんですか!?

どう聞いてもそれ以外の答えなんかないじゃないですか!?

「栗原くん、あの…」

先輩が言いかけたけど

「おーい!クラス毎に集合しろー!!」

清野先生がその場にいる人に呼びかけた。

あ…始まるんだ。

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