テキストサイズ

好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

頬をほんのりと赤らめて、猫みたいな丸い目をさらに丸くした先輩に

「俺、応援します!」

勢いよく宣言すれば、先輩がぱちくりと目を瞬かせた。

「何?」

「テニス。球技大会の」

「あぁ…」

やっと納得したらしい。

先輩は1つ咳払いをした。

「ありがとう。だけど栗原くんは何に出るの?種目によっては他の応援は無理だよ?」

あ…そうだった。

先輩を応援するには、同じテニスじゃないと…

「俺もテニスなんで」

「そうなの?」

「はい」

本当はバスケだったのに…咄嗟に嘘をついてしまった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ