テキストサイズ

好き心少なからず

第5章 悩み相談~八神×岸田~

「その鍵は?」

そう聞くと、途端にバツの悪そうな表情を浮かべた。

「職員室。さすがにここに置いちゃ駄目だって教頭に言われちゃってさ」

「でしょうね」

この有り様をみたら、誰だってそう言うでしょうね。

私の冷たい返しに、先生は乾いた笑いをこぼした。

あ…少し、言い過ぎたかな…?

「ちゃんと片付けたら、ここに鍵も置けるようになるかもしれませんよ?」

取り繕うように言うと、先生は何かを追い払うように手を振りながら

「あ、別に置けなくていいから」

…そういう問題なの!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ