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好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

『彼女の事、『先輩』とは呼ばんよな』

あのときの笑みは、余裕の笑みか!?

お前なんかより、自分の方が彼氏としてふさわしい…とか!?

バス停までの道のりを辿りながら。

「あの…先輩」

足を止めて話しかけた俺を、先輩が首をかしげて見た。

「俺…これから、『ゆず先輩』って呼んでもいいですか!?」

橘さんみたいに『ゆずちゃん』って呼ぶ勇気はなくて。

だけど、少しだけでも特別な存在になりたい!!

そう願いを込めたのに

「え…やだ」

先輩は顔をしかめると、短く断ってきた。

拒否られた!!

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