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好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

先輩の言葉につまらなさそうにため息を付くと、唇をひん曲げて苦々しく呟いた。

「受験生なのに本読んでるんじゃねぇよ、ってヤツな」

「そんな事ないよ。息抜きは必要」

「速水は特にな」

そう言われて、先輩が顔を曇らせた。

「でも読む時間は減ったかも」

そういえば、朝もそんな事言ってた。

もしかして先輩も曽根崎さんのような事を言われたんだろうか…?

だから落ち込んでる…?

どう声をかけるか躊躇してしまうと、先輩が俺を見て唇を半月状に曲げた。

「おかげでランキング抜かれたし」

は…っ!?

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