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好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

「その為に作ったんだもん。当然でしょ?」

そう言ってバス停まで歩き出す。

でもさ、30cm×50cmの板を使ったんだぜ?

女の子が…しかも小柄な子が抱えて歩く品じゃないだろ!?

実際、花夏の息使いが荒くなってきた。

「花夏」

呼び掛けて、カホンを下ろさせて。

「こっち持てよ」

ソフトケースに入ったギターを突きだした。

「リューセー?」

「持ってやるから」

「いいよ。重いもん」

だからって、息を荒げながら横を歩かれるのも気に入らないんだよ!!

「いいから」

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