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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

素っ気なくかわしたのに

「どうせならくっつける作業をすればいいのに」

ねぇ、と顔を覗き込まれた。

確かに、切るとか別れるとかが禁句な結婚式で、何でナイフで切り分けるんだろう?

…にしても、くっつける作業って何だよ!?

「くっつけるって…こーゆーのか?」

ベニヤ板をトンカチで軽く叩いてみせると、花夏はニヤリと笑った。

「それ、いいじゃん。新婦が角材とベニヤ板押さえて、新郎がトンカチ持って釘打ちするの」

冗談だろ!?

「お前、ウェディングドレスで角材持つ気か!?」

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