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好き心少なからず

第19章 関係ないよね?~梶×宮下~

な、と笑いかけても、花夏は渋い表情のままだ。

「…例えば?」

「は?」

「私のいい所って、どこ?」

はぁ!?

そんなの、真顔で聞くなよ!?

それも、彼氏でもない奴に聞くかぁ?

少しウンザリしながら…でも花夏も真剣なんだと自分に言い聞かせる。

花夏のいい所…かぁ。

「花夏は真面目だし、リズム感ピカイチだし、自分の世界持ってるし」

「うん」

「面倒見もいいし…そういうの、いいと思う」

うわー、何だよ、これ!!

花夏は真剣そのものって顔で俺を見つめていている。

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