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好き心少なからず

第18章 球技大会にむけて~テニス編~

聞かれた相手…宇野くんは、腰に手を当てて胸を張ると

「え?ちい、テニス下手じゃん。シングルスで出ても勝負出来ないだろ」

さも当然とばかりに言われて、ちいちゃんは口ごもった。

「それは…そうだけど…」

消え入りそうな声で答えて、ちいちゃんは私に視線を向ける。

すると、宇野くんも私を見て…

「入江なら大丈夫だろ?」

え…

あまりにもあっさりと簡単に言われて、ショックで動きが止まってしまった。

それ…どういう意味?

宇野くんは不思議そうに眉を上げて私を見返した。

「体育の時、二階堂に勝ってたじゃん?」

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