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好き心少なからず

第18章 球技大会にむけて~テニス編~

何気ないように聞いたのに、ちいちゃんはビクリと体を震わせて私を見た。

「え!?どっちでも…」

何でそんなにびくついてるの?

私、そんなに怖い顔してる!?

意識的に口角を引き上げて、笑顔を作った。

「じゃあ…」

ちいちゃんに自分の希望を伝えようとした。

…けど!

「ちい、俺と組むか?」

突然、横から割り込むように声をかけられた。

え!?

驚いて、言葉が引っ込んだまま出てこない。

だって…

「なっ…何で?」

ちいちゃんも予想外の指名に戸惑ったまま、相手に聞き返した。

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