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好き心少なからず

第13章 人が好いヒト~田口×姉ヶ崎~

あそこなら皆が乗り降りするから人通りがあるし、明るいし、見通しがいい。

こんな、薄暗い、コンビニの明かりが頼りみたいな場所で待たなくても…

「学校の前で乗らないで?」

「そこのコンビニで買いたいものがあって」

姉ヶ崎さんはコンビニを指差すと、照れ笑いを浮かべた。

「で、ついでに一個先のバス乗り場まで来たの」

ま、確かにバスに乗るのならわざわざ学校まで戻るよりこっちの方が近いけど。

「そしたら…誰もいないでしょ?」

「だね」

ここからバスに乗る理由がないからね。

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