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好き心少なからず

第8章 条件にピッタリだ~岸田×八神~

口元を手で隠すと、松井先生が俺の耳元で囁いた。

「口の堅い子選べば大丈夫ですよ?」

「な…っ!!」

慌てて距離をとって松井先生を見返した。

松井先生…何を言いたいんだ!?

「そうだな…例えば、八神とか?」

「はぁ?」

「何かあの子、そこいらの女子高生とは雰囲気が違いません?」

確かに。

それは思ったことがある。

一緒に話をしていると、年下で、ましてや生徒とは思えないような返しをしてくることもあって…。

でも、だからって…!!

「な…何でそんな事、俺に聞くんですか!?」

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