
その男、溺愛注意報。
第3章 彼女
「那ー美」
ービクッ!
大きくビクついた那美。
……なんかこれ
デジャヴ。
「何してんのー…って、何それ?」
プレゼント?みたいなものを
持っている那美。
「プレゼント?誕プレ?」
俺の言葉に
小さく頷く那美。
「へーぇ。だれの?」
ピンク色の
かわいいラッピング。
女の子用だねきっと。
友達宛?
そんなことを考えながら
返事を待っていると
「……わたしの。」
那美の、
やたら小さな声が聞こえた。
「えっ?」
小さかったけど
ちゃんと届いた。
那美宛の……誕プレ?
「今日誕生日なの?」
「うん。」
まさかの那美
今日誕生日だったんだ
