
その男、溺愛注意報。
第2章 出会い
スカートから伸びる
足も細くて綺麗で。
ほのかに香る石けんの
ような匂いが落ち着く。
グッとさらに顔を
近づけると、その子は
あからさまに嫌悪を
表した表情をした。
「!」
自慢じゃないけど
俺にこんなことされて
顔を赤くしない女の子は
いなかった。
だからこそ
この子の反応が新鮮だった。
「離してください、それから顔近すぎて気持ち悪いです。」
はっきりと示される
拒絶と嫌悪
……おもしろいなこの子。
俺の周りにいない
初めてのタイプ
この子は自分が受け入れた人
以外は自分のテリトリーに
入れない。徹底してる。
