
その男、溺愛注意報。
第2章 出会い
かと言って人が
ヤってるシーンを
盗み聞きする趣味はないし。
初めは少し抵抗していた
女の子も、次第に抵抗をやめて。
控えめな甘い鳴き声だけが
聞こえてきた。
「んぁ、や…んッ」
いい鳴き声。
最高にかわいくて、
エロい。
……って、この声
俺どっかで聞いたことあるな
「ナミ、声我慢してんの?」
ニヤッとからかうように
そう言った男。
ナミ……?
あ、もしかして
カラオケのあの子、
那美ーーーー!
彼氏も同じ高校だったんだ。
あの強気な女の子が
彼氏の前では従順な彼女。
なんでかそんな彼女に、
少し興味を持っている自分がいる。
