
その男、溺愛注意報。
第2章 出会い
慌てて制服の乱れを直し、
保健室から出て行く女。
入口にいた男との
会話が聞こえてきた。
「ゆき!心配で授業抜けて見に来たんだよ、大丈夫?」
「あ、ごめん、少し寝たらもう良くなったみたい…」
「そう?ならよかったけど…鍵何で閉めてたの?」
「え!?せ、先生が不在で……閉めるように言われてて……っ、」
「へぇ、そっか。」
カップルの会話
女が必死に誤魔化そうとする様子が
ほんとに滑稽
笑える
誰にだって、自分の中に
ルールみたいなものがある
自分だけのルール
絶対にしたくないこと
基準
価値観
俺が女の子を抱く上での
“ルール”
『彼氏持ちの女とはヤらない』
