
その男、溺愛注意報。
第2章 出会い
「君……北高の1年の、那美 ナミ ちゃん?!」
ちなみに
北高ってのは俺らの高校ね。
てゆか1年?
後輩じゃん。
雄大なんで知ってるの。
「そうですけど。」
雄大の質問に答えたその子。
見た目によらずキツい言い方。
声のトーンにはどこか嫌悪感すら
混ざっているような……
あぁたぶんこの子
男嫌いなんだろうな
つか、普通に男知らなさそう。
なんて、初対面の女の子相手に
若干上から目線な俺。
雄大は、
『これ以上何か?』てきな
オーラを発しているこの子に
ビビったのか…口をつぐんだ。
それからは何も無かったかのように
ささっと会計も終わり……
俺たちはカラオケを出た。
