
学園アリス
第1章 初めて
「男の部屋で、んな格好すんじゃねぇ」
「えっ?」
ツー・・・と首筋をなぞられる。
ービクッ
「んん・・・」
その感覚がくすぐったくて身をよじった。
その指が耳に移動し、耳たぶの縁をなぞる。
「ゃっ、な、にして・・・」
棗の行動に胸がドキドキと高鳴る。
うちを射抜くような赤い瞳が、ゆっくり細められ顔が近づくと、唇が重なった。
今度のものはさっきした一瞬のものとは違う、大人のキス。
唇を挟むようなキスを繰り返したあと、生暖かい舌が侵入してきた。
棗の舌がうちの舌を捉えて離さない。
「んっ、はぁっ」
「・・・これ、好きだろ」
舌先を軽く吸われ甘噛みされる。
「んぁっ・・・ぁ、」
体の力が抜けてクラクラする。
棗は上顎を舐めたり甘噛みしたりしてうちを翻弄する。
