
学園アリス
第3章 ヤキモチ
「うちは・・・棗がうちのことを好きや言うてくれるだけで充分なんです!」
棗の隣にいて、これから先もずっと一緒に笑っていけたら・・・それだけでえぇねん。
「誰になんと言われようと、別れる気ありませんから!!」
堂々と勝負したる。
こんなふうに影で言ってくる狡い人たちなんかに負けへん。
強い瞳を先輩たちに向ける。
「っ、何よコイツ!」
「後輩のくせに生意気なのよっ!」
ーグイッ
「いたっ!」
髪の毛を引っ張られた。
「何すんねんっ!!離せえええ!!!」
「ちょっと、!暴れんじゃないわよっ!!」
必死にもがいて抵抗していた、その時
ーボッ・・・
「「「きゃあ!?!」」」
突然うちらの周りを手のひらサイズの炎が囲んだ。
