
学園アリス
第3章 ヤキモチ
ある日の放課後。
うちは高等部2年の女の先輩たちに呼び出されていた。
「あんたなんかが本当に棗くんの彼女なわけ?」
「こ〜んなちんちくりんの体型じゃ、棗くん満足できないわよ」
「いい加減自覚したら〜?」
キャハハっ!と下品な笑い方でうちを馬鹿にする。
棗の人気は相変わらず高くて。
棗を狙っている女の人たちからはこうやってちょくちょく嫌味を言われることがあった。
「目障りだから早く別れてくれない?!」
だから・・・こういうのには慣れてる。
・・・慣れてるんやけど、
ーーー・・・嫌なもんは嫌や。
