
学園アリス
第8章 クリスマスの夜
「ん〜!美味しい!!」
蛍と夢中になって食べていると、ふと視線を感じた。
棗がジッとうちの顔と格好を交互に見ている。
その顔は…なんか少し不機嫌そう?
なんでやろか?なんか変かな?
「棗、うちの格好なんか変なん?」
首をかしげて訪ねると、ふいっと視線を外され「変」の一言。
……ガーンッ!
みんなは褒めてくれたんやけどな……
実は似合ってないんやろか。
大ダメージを受けたうちは、不安になって蛍にも尋ねた。
「蛍……うち、この格好変?似合わへん?」
泣きそうになりながらそう聞くと、蛍は食べるのを中断した。
そして、クスッと微笑むと
「なに不安になってるのよ蜜柑。大丈夫、ちゃんとかわいいわよ」
うちの頭を撫でながら優しくそう言った。
