
学園アリス
第6章 誕生日
1ページ1ページゆっくりと目を通していく棗。
ページをめくられるごとにドキドキする。
最後の、うちの手紙を読まれるときが一番恥ずかしくて、再び棗の首元に顔を埋めた。
しばらくして、手紙も読み終わったであろう棗に頭を優しく撫でられた。
恥ずかしい気持ちを押し殺して、棗を見つめた。
すると、
「わっ!!?!」
脇に手を挟まれ、強引に引き上げられ棗の膝の上に乗せられた。
は、早業すぎやっ!!!
っていうか、この体勢は恥ずかしすぎる!!///
棗はうちの腰あたりに手を回し、うちの体をがっちり固定すると、コツンとおでことおでこを合わせられた。
