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もしも願い 一つだけ叶うなら

第2章 進展

二宮side

シャワーが終わった後、頼んでいたルームサービスのご飯が届いていた。
いつもなら大野さんの隣で食べるんだけど、翔ちゃんに感づかれても困ると
思って、相葉さんの隣でご飯を食べた。

防音の整ってないホテルの部屋、コンサート先のホテルはマジでヤバい。
隣は誰かの部屋だし…。小さな話声ぐらいは聞こえないだろうけど…
今日の感じだとバスルームも危険だよな…

さっきのことを考えながら一人黙々と食べていたら、翔ちゃんに
話かけられていた。

翔「なあ、ニノ?そんな怖い顔してご飯食べてるけど、美味しくないの?」
ニノ「いや、美味しいよ。食べる?」
翔「いや、いい。さっき、怒ってたし?智くんとケンカしたの?」

大野さんが急に咳込んで、慌てて水を飲んでる。
相「大ちゃん、大丈夫??」

智「うん、詰まっちゃった…」
涙目になりながらカレーを食べてる。

ニノ「別に怒ってるんじゃないくて、さっきのベッドの位置決めの時、
腰が悪いって言われたから…、平等にじゃんけんしたほうがいいじゃないのって提案してたの」

智「決めつけはよくないって、言い合いになったの。大した話じゃないよ」

翔ちゃんはグループのことを心配してくれてるんだけど、
俺らが動揺したら変な方向に勘繰られてしまう…

翔「まあ、次は平等にじゃんけんしよ」

おお…セーフだな…
翔ちゃんの恋愛鈍感力はこんな時は助かるわ。
相葉さんなら動物的勘で本気で心配されそうだし…
本当に気をつけないといずれはバレるな…

相「ここはトリプルだもんね、俺らの決め事は基本じゃんけんと多数決だもんね。
でもリーダーは優しいね♪」

いや、あなたが一番優しいんですよ。みんな優しいんだけど、一番は
相葉さんだな。この人に心配させることはしたくないな…

大野さんと目が合うと同じことを考えてたのか、気まずそうにしていた。
俺らが付き合うってそれぐらい慎重にしないとダメなんだよ…
コンサート中は大人しくしなくては…

しばらくすると松潤もご飯を食べに部屋にやってきた。
打ち合わせの内容を話しながらご飯をみんなで食べて、その夜は
解散して、みんな早く寝た。




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