
黒川とぱんぱかぱん!
第2章 黒川虹花は救世主
「げ、ゲーム…」
俺は耳を疑った
ゲームって…なんぞや……
ゲームってあのゲーム?
勉強と真逆のあのゲーム!?
「他の教科って答えを覚えなきゃいけないけど
数学はやり方を覚えるの。
つまりルールを覚えるってこと!
ね、ゲームっぽくない?」
「は、はぁ…」
なんか、分かるような…分からないような…
「ルールさえ覚えれば答えも解けるし
同じルールで何問も出るし
点数稼げると思うよ?」
「おお…それは素直に凄いかも」
そう言われるとちょっと簡単そうに聞こえてきたし
やる気出てきたかも
「とりあえずやってみようぜ!」
「じゃあまずは基本的な問題から」
黒川は本当に簡単な問題を出してきた
小学生でも解けるような内容
そこまでバカじゃないつもりなんだけど…
俺はササッと答えを書く
「せいかーい!凄いよ永野くん!」
「これくらいはできるっての」
「でも、これができないとなにも解けないし本当に凄いことなんだよ?」
そうして少し難易度をあげて
別の問題を出してきた
