テキストサイズ

黒川とぱんぱかぱん!

第2章 黒川虹花は救世主





「冷めたらどうすんだよ!永野も食えよ!」

「永野先輩だろ!このガキ!」


「うるせぇ!俺らから見たらジジィだよーだ
いいから食え!俺がもらうぞ!」

くっそ…
お前らもすぐこの年になるんだからな…!
そしたらお前らのこともジジィ呼ばわりしてやるかんな!


そんなことを思いつつ
俺は財布を取り出し金を黒川に渡して一口食べた


「…う…」「うまいだろー!」

………誉め言葉も言わせてくんねぇのか…

「つか、おめぇが作ってねぇのに偉そうにすんな」


「ふふっ仲良くなれてよかったね」

「どこが仲いいんだ…」


黒川の言葉に気付かれないようにツッコミを入れた


「じゃあいくらでも食べてっていいから
子供たちの事お願いね!」


…………


え…俺!?


黒川は俺の方に手をポンっと置くと
店の奥の方に行ってしまった



俺ガキの子守りに来てないんだけど

つか、俺は他に目的があって…

「おい永野!奢ってくれよ!」

「はあ?自分で金持ってきたんだからここにいるんだろ?」

「安いんだろ?奢れるよな?
普通年上が払うもんだよな?」


「お前らなぁ…さっきあったばかりの奴に…」

「俺らはもう友達だと思ってたのに…」

「永野…そんな風に思ってたなんて…」


子供たちは今に泣きそうな顔をしはじめた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ