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黒川とぱんぱかぱん!

第2章 黒川虹花は救世主




「黒川ー!」


学校が終わって早く外に出てきたつもりなのに
やっと黒川に追い付いた


学校より
むしろまるるんべーかりんに近い位置だ


「あ!永野くーん!」


俺の声に気付いて振り向いた黒川は
子供みたいに笑ってぶんぶん腕を振ってる


恥ずかしくないのか?
人に見られるかもしれないのに

俺のが恥ずかしいんだが…

そう思った俺は走ってそばに寄った


「今度は焼きたて買いに来たの?
今頃だとスコーンとかマフィンとかも
もうそろそろ焼ける頃だと思うよ?行こ!」


「え、ちょっ!」


突然腕を掴まれて走る黒川に
俺の足も足早になっていく


つか菓子パンじゃなくてまんま菓子類じゃん
それでもいいから焼きたて食いたいけどさ…


頼むから…
俺の目的を頼むから先に言わせてくれぇえぇえぇぇぇ!!

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