
ローズ学園
第1章 春太&快斗
「はぁ。」
3年生の陸上部のエースに告られました。
屋上から帰り中です。
無駄に大きい校舎を、快斗が待つ教室までトボトボ帰る。
昼休みに放課後来てくれと言われ、素直に来て、できるだけ傷つけないように断り、帰る。
これが結構疲れる。
早く快斗のところに帰って寮で眠りたい。
今日は快斗に抱きしめてもらって寝ようかな。
そうするとよく眠れるんだ。快斗も嫌って言わないし。
ドンッ
そんな事を考えて下を向いて歩いていたら何かにぶつかった。
いや、違う。
何かじゃない誰かだ。足元に青色のラインの入った上履きが見える。
青色は2年生だ。
「すいません。」
僕は急いで離れ、謝る。
顔を上げる。
…。
やばい。この人というかこの人たち怖い人だ。
進学校でもあるローズ学園にはそんなに荒れた人はいない。
でも、2年生にはちょっと荒れた人がいるという噂だ。
やばい、たぶんこの人達だよ~。
人数は4人。
目はギラギラしてる。
ピアスあいてる!!
怖い。
シンプルにそう思った。
