
ローズ学園
第4章 春太&快斗④
「かい、かい~?」
そんな考え事をしていると春太に呼ばれていたようだ。
俺の顔の前で手をヒラヒラさせている。
「僕、トイレ行ってくるね。」
「おう。」
ホントはついていきたいとこだけど、あまりベタベタし過ぎたり一緒にい過ぎると気づかれる。
面倒な事は避けたいし、
春太はほかのやつに気づかれたら恥ずかしがって、
人前であまり
触らせてくれなくなりそうな気がする。
俺の気にしすぎかもしれないけどさ。
最近、春太を独占したいっていう思いが強くなってる。
春太がほかのヤツと話してるだけでモヤモヤする。
俺って心ちいせーよな。
俺だって春太以外のヤツとも話すからお相子何だけど……。
