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今日も明日も

第69章 sweet trap



雅紀の指が耳や首筋をゆっくり辿る

官能を呼び覚ますような微妙な動きに身を捩れば、嫌でも雅紀のソレが腰を擦るから

息が上がるのを必死に抑え、雅紀の告白を聞いていた



*********


「だからさ、ぶつかったのは運命かと」

「偶然だろ」

コンタクトを無くされた俺からしたら不運でしかない
新しく買っては貰ったけど


「でも今、こうしてる」
雅紀が俺の首に唇を寄せた

「ん…っ、それはたまたま…っ」

「たまたまで、お前は男に抱かれんの?」

そんな訳ない
自分だって分からない

だけど嫌じゃないからこうなってる


「も…、うるさい…っ」

「だからさ、運命なんだって」
「あ…っ」

首筋に小さな痛みが走った

「きっかけなんて、何でもいいんだよ」

唇が、今度は耳に寄せられて柔らかい耳朶を甘噛みする

「ん…っ」

「一目惚れした奴にまた会えて、話が出来た上にこうなってる」

開いている指が胸をまさぐり、小さく主張する尖りを摘まんだ

「んあ…っ、や…!」

「最初から、こうなる運命なんだって」

俺の言葉なんて聞こうともしない
再び始まった愛撫に話す事が出来ない



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