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このままじゃ、雅紀の口に出してしまう

それはさせたくなくて

「ちょ…、もぅ…、離し、て…っ、ヤバい…！」

強い快楽のせいで力の抜けた手を雅紀の髪に絡ませて、そこから離そうと頭を押す

だけど雅紀は離すどころか更に執拗に先端を舌で押し潰し始め

ー…マジでヤバい

何とか堪えようと唇を噛み締めた瞬間、それを見越したかのように雅紀の指が激しく自身を上下し出して


「ひあ…、あ、くぅ……っ！！」

どくん、と大きく波打つ心臓に呼応するように

耐える事を放棄した俺は、結局離してくれない雅紀の口の中で

欲を吐き出す事を止める事が出来なかった


揺れる視界の向こうで、雅紀の喉がゴクリと動く

視力が悪いくせに、何故こう言う事が分かってしまうのか

…答えは簡単だ

雅紀に意識が集中してるのと、涙の膜が目を細めている為にレンズ代わりになって視界を多少なりとも見えるようにしてしまったから


「飲むとか…ありえない…」

「にのの、だからね」

事もなげに笑う雅紀

いやいやいや、そもそもこいつと肌を合わせるのは初めてだし