
今日も明日も
第66章 蜜月
「あ……っ」
恥ずかしさに手を引っ込めたいけど、相葉さんはそれを許してはくれなくて
むしろ更に俺の手のひらに固くなった自身を押し付ける
「ちょ…、あいばさ…」
「にのがね、欲しくてしょうがないの」
「んああ…っ」
首筋に唇が触れたと思ったらそこに吸いつかれ、チクッとした痛みが襲う
痛みの上を馴染ませるように舌で優しく触れてから
「付けちゃった」
相葉さんがそこを指で辿り
「な…に…」
「俺の、って言う証」
“消える前に上書きしてくからね“
とても楽しそうな、笑顔を見せた
そんなとこにキスマークなんか付けられて
どうやって隠そうかとか
バレたらなんて言ってごまかそうかとか
考えなかった訳じゃないけど
それよりも今は
相葉さんがそれほどに俺を求めてくれてる
愛されてるって嬉しい気持ちが大きくなりすぎて
あ、ヤバいかも…と気付いた時には、相葉さんに目元を優しく拭われていた
「なぁに泣いてんだよ」
「うるさい…っ」
「かーわい❤」
「可愛くない!」
言葉では素直に伝えられないから、同じように相葉さんの首を引き寄せて強く吸いつく
「おんなじだし」
精一杯の強がりで、涙目のまま笑いかけた
