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今日も明日も

第51章 おしおきは甘い味



「もう…心配かけさせんなよ」

ぽつりと呟くにの

公園で寝てしまった事、ボードに体当たりを食らった事を言っているのはわかる


「うん、…気を付ける」
苦笑して、にのの頭を優しく撫でれば

「本当あぶなっかしいからさぁ…」
「うん…ごめん」

「俺が、見ててあげなきゃ…ね……」

とろとろとした目が今にも閉じそうになっている

「にの…?」

「いつもそば…に…いて……あげな…」

最後まで話す事なく、規則正しい寝息に変わって
気持ち良さそうに眠ってしまったにの


本当にのにはやられっぱなしだ

今回のは半分は事故だけど、もう心配は掛けたくない

「ごめんね、にの」
聞こえてないけどそっと囁いて

腕の中にしっかりと抱き込んで自分もまた眠りについた

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