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今日も明日も

第51章 おしおきは甘い味


してやったりのその顔

指でその場所を愛おしそうに撫でたにのが

「隠せないから思いっきり見えちゃう。…どうする?」

悪戯が成功した子どもみたいな笑顔で俺を見つめるから

「もっと付ければ?」
負けじとにんまりして、にのの髪を撫でてやった

「え?」

「だって可愛い恋人が付けてくれましたーって言えばいいじゃん。…あ、違うか」

「…相葉さん?」

「にのが付けたってはっきり言うのもいいかも」

途端ににのの顔が真っ赤になった

俺が焦ると思ったんだろうけど、残念だったね

むしろ嬉しくて言い回りたい位なんだけど



「あーもう…っ」
にのがぴとっと俺の上にくっついた

「これじゃおしおきにならない」
拗ねるような呟きに、笑みが崩れる

当たり前じゃん

にのからのおしおきで怖いのは
俺以外の誰かとくっついちゃう事だよ

こうして俺に何かしてくれるのは、焦らされてキツイけど
それは甘いものでしかないんだ



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