
今日も明日も
第33章 ほのかに甘くholiday
しがみつく俺を、宥めるように抱き締めてくれる相葉さんは
小さい子どもをあやすように、背中をポンポンと叩いてくれた
「…おんぶの方が楽?」
歩くのは怖いから、その選択肢はない
だから、相葉さんの良い方を選んでもらうように聞いてみる
「また、耳に悪戯しそうだからおんぶはダメ」
…やっぱりさっきの、根に持ってるよね
確かに調子に乗ったけどさ
でもね
なんかね
少し冷静になったらさ
この状況、かなり恥ずかしいんだよ…
急に意識し始めたら、本当頭の中がぐちゃぐちゃで
上手く整理が出来なくなっている
相葉さんだって、さっきは一緒になって照れたりしたくせに
今はもう、普通に戻っているとか
…どう言う事?
ねぇ、相葉さんはもう
何とも思ってないの?
変に意識しちゃったままなのは
俺だけなの?
まるで恋でもしてるみたいに落ち着かないのは
何で?
俺は、相葉さんをどう思ってるの?
相葉さんは俺の事を
……どう思ってるの?
