
今日も明日も
第22章 のんりある 旅行編
部屋の中は、「和」を基調にした
モダンで落ち着く感じだった
1つ1つの調度品も、そこらの宿よりも
高級感が感じられるのに品が良い
「すごい…何だか場違いだな」
擦れ違った他の客も、年配が多くて…しかも、何て言うか金持ちそう
「そんなの…気にしなくていいじゃない」
あっけらかんと言う相葉さん
むしろ一緒にオロオロするより頼もしい
「せっかくかずが当てたラッキーなんだからさ、楽しもうよ」
こういう時、こいつで良かったなと思う
だってこんな事言ってても、羽目を外して他の客に迷惑かけるわけじゃないし(…俺への羽目外しはくらったけど)
荷物を端に置いて
テーブルにセットされてるお茶を2つ、入れる
「はい、相葉さん」
ただ何となく、普通に入れただけなのに
「かずが入れてくれたーっ❤」
…何だそれ
そんなに❤マークつけて喜ぶ事?
「運転、お疲れ様」
突っ込むのも面倒だから、敢えて無視した
