リモーネ
第5章 ペチュニア
火曜日からはいたって平和で…いや、平和と言っても変化はあった。
さとおがセナに恋人の名を公表したことで、セナは毎朝、朝一番からスマホで恋人の沖名先輩こと沖名詩音との自撮り写真を見せつけられるはめになり、部活後には水泳部で少し遅くなる凪を待って、セナとかえでと一樹と凪で帰るという(毎回セナは勢いよく凪に抱きつかれて、かえでが奇声をあげる)日々を過ごした。
「…どうぞ」
「もー!つれないなぁー…俺セナちゃんのかれぴっぴだよー?」
「なんですかその言い方。ていうか、あんまり大きい声で言うの止めてください」
「なんでー?」
「…嫌だからですよ」
「照れてるんだね。顔真っ赤。」
「っなにを!!」
「おっ邪魔しまーす」
扉がしまったとたんかれぴっぴだよーとかセナが照れてるとかワケわからないことを言うかえでを、セナが冷たい目で見ると、我知らずと言う様子で靴を脱ぎ捨てて家にはいる
「ちょ、何歳なんですか!靴くらい揃えてくださいよ!?」
かえでが駆けていったリビングから、じゅうろくさーいと声が帰ってくる
セナはそうじゃない!と心で叫びながら靴を揃え、リビングにはいる
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