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リモーネ

第5章 ペチュニア



「んふふーセナちゃん。」

「なんです?」

「元気?」

「?元気ですよ?」

「よかった」

「どうしたんですか?」

「うんん何もないよ。」

「そうですか」

ホームに降りるとタイミングよく電車が来た。
座ることはできないが混雑していることもないそれに向かい合わせに立って乗る。そしてそんな内容の無いことを話したきり、かえではただ黙ったままセナをみて、にこにことしていた。

かえでは降りる駅になって、セナにじゃあねと手を振って電車を降り、出発するのを見送ってから駅を後にした。

セナはそんなかえでを見ながら変なの、と心のなかで呟きながら電車でぼんやりとする。

あまりにもぼんやりとしすぎて乗り過ごしかけたセナは、しまりかけるドアを慌てて抜け、心のなかで、いや、今日はいろんなことがありすぎたと言い訳をした。


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